僕の双子の弟が最悪で困っています (Page 3)
樹に再びソファに押し倒され、あっという間にパジャマのズボンを下着ごと抜かれてしまった。
「んっ、んー…、あ…っ」
胸やお腹に、樹のキスが降ってくる。ついばむようなキスが回数を重ねるごとに深くなっていく。
胸を吸うようにキスをされて、体がぞくぞくした。思わず出そうになった声を、唇をかんで堪える。
「桂ちゃんは声を我慢するの?」
「う…、うる、さい…」
樹の息が胸にかかる。胸がじんじんとしびれるようで、樹のさらさらの髪を掴むと、胸の先に温かく湿った、ざらりとしたものが触れた。
それが樹の舌だとわかって、顔も体もかっと熱くなる。
「な、に…、して、んっ…!」
やっと絞り出した言葉も、胸の先に歯を立てられて、続けられない。
「っ、あっ…、や、ん…」
脇腹を撫でられ、胸を口で責められて、体中にびりびりと刺激が走った。足の先を突っ張ってなんとかこらえる。
「声を我慢されるとあおられるんだって。桂ちゃんは知ってた?」
樹の熱い息が耳にかかる。
「樹…、何を、見た…ん、だよ…」
どんなエロ映像だと続けたかったけれど、耳たぶを食まれて息ごと言葉を飲み込んだ。
「声を我慢する桂ちゃん、可愛いし…、なんだか泣かせたくなるね」
さらっと恐ろしいことを言われているような…。
「いつ、き…は、僕と、双子だって…忘れ、てないか…」
下腹を撫でられ、熱をため込んでいる感覚のある僕自身を指でなぞられて、言葉がうまく続けられない。
樹にこんなことができるなんて…。
「ちゃんとわかってるよ」
樹に顔をのぞき込まれる。にっこりと笑っている。
「桂ちゃん、目がうるんでて、うっすらと赤くなってる。む、ってかんだ唇も赤くなってて…見ているだけでぞくぞくするよ。…教えてくれてありがとう」
目じりに口づけられる。まつ毛を食われそうな勢いに、思わず目をつむる。
「でもね。もっと教えて」
僕自身に触れていた樹の手に根元をぎゅっと締め付けられる。
「…んっ、む、…っ」
口づけられながら手を大きく動かされ、熱と刺激が大きな波みたいになって体の中を走る。先っぽに爪を立てられたとき、目の中も頭も真っ白になった。
「あ、ん、…や、やー…」
…意識が飛んでいたかもしれない。
「桂ちゃん」
優しく名前を呼ばれる。
樹、と言ったつもりだったけれど、お腹に力が入らなくて声にならない。
「桂ちゃんのそんなに可愛くて色っぽい顔、初めて見たよ。…もう少し教えてよ」
樹の笑った顔がぼんやりとゆがんだ。
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