僕の双子の弟が最悪で困っています (Page 4)
…樹の準備はしっかりとされていた。
用意されていたジェルをお尻の奥まったところに塗り込められ、指を入れられたときには、樹の髪を思い切り引っ張ってしまった。
樹は困ったように笑ったけれど、行為を止めてはくれなかった。
僕の中に入れられた指は抜かれるたびに増やされ、3本を飲み込まされていた。
指が内側を広げるように動き、出し入れされるたびに、じくじくとした熱が生まれ下半身にじーんと集まってくる。
「や…ああ…」
そのむずがゆいような、苦しいような感覚に声が漏れた。
こうやって慣らすんだよね、と樹に言われて、頷くことしかできない。
「もう、…気が、済んだ…だろ…?」
「…桂ちゃんはこのまま終わったら辛くない?」
ここ、と僕自身に小さなキスをされる。
内側の熱に呼応するように、そこはまた変化を始めていた。
「やっ、んっ…」
体がびくびくとしてしまうけど、抑えられない。
「ばかっ、ば…」
「口悪いなあ。そういう桂ちゃんもいいよね。…そうやってあおってるんだね?」
目じりから熱いものが流れているのがわかった。
なんで泣いてる?
樹にされているから?
いつの間に樹がこんな知識を手に入れていたのか、知らなかったから?
「…樹、も、…いい、から…」
して、と小さな声で言った。
額に、ちゅ、とキスを落とされる。
「うん。桂ちゃん、可愛い」
可愛いって男に言うな…。
そんな思いは樹の行為ですぐに手放すことになった。
指で慣らされたそこに樹自身があてがわれた。ゆっくりと侵食されていくような樹の動きが激しくなるにつれ、僕はどんどんとろけてしまう。
…樹。そんなに怖くしないで。もう少しだけ…。
手をそろそろと伸ばすと、樹の汗ばんだ体に当たった。樹の乱れた息遣いが大きく聞こえる。
「桂ちゃん?」
優しく名前を呼ばれて、きゅっと抱き締められる。樹と繋がったところが引きつるみたいに痛くて、思わずうめいてしまう。
もう一度名前を呼ばれて、大きく動かれて…。
じくじくとした熱が集まった場所を一気に突かれた。
そこからの記憶が飛んだ…。
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