メンズヨガインストラクターの甘美な誘惑 (Page 2)
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優しく丁寧に指導してもらい、一時間のレッスンを楽しく終えた。
「お疲れさまでした!それでは今後のご説明をしたいのですが…、村井さんの目標ってありますか?」
そんなことを聞かれて、村井は沢を片手で指し示した。
「もっと筋肉を付けて、沢先生みたいなカッコいい体型になりたいです」
「ほめていただいて、ありがとうございます。鍛えるんでしたら、このレッスンがおすすめですよ」
沢がタブレット端末で見せてくれたレッスン動画は、かなりハードな動きだった。
「うっ…。やっぱり、このくらい運動しないとダメなんですか?僕には難しいな…」
意気消沈する村井の肩に、沢はおもむろに手を置いた。
「沢先生?」
顔を上げる村井と沢の視線が絡む。
沢は熱っぽい瞳で村井を見つめていた。
「インストラクターの俺がこんなことを言うのもなんですが…、村井さんはそのままで充分素敵ですよ。無理なさらないでください」
「えっ、そんな…」
恥ずかしそうに顔を赤らめる村井に、沢は顔を近付ける。
気付いたときには、唇が重なっていた。
「!」
柔らかく温かい唇の感触。
驚く村井だったが、嫌な気持ちはなくて、そのまま沢に身を委ねた。
唇を食まれ、薄く開けた口から舌が侵入する。
ゆっくりと歯列をなぞられて、村井は熱いため息を漏らした。
顔を離した沢は、唾液で濡れた唇で囁く。
「あなたを初めて見たときから、好きになっていました」
突然の告白に、村井は目を見開く。
しかし、答えは決まっていた。
「…僕も、沢先生が気になっていました」
「村井さん…」
沢は感極まったかのように声を上げると、村井をヨガマットの上に優しく押し倒した。
「レッスンのとき、村井さんにもっと触れたいと思っていたんです」
Tシャツの裾から手を差し入れ、脇腹を愛しそうに撫でる。
「あ、沢先生…」
村井は身をくねらせて、沢の愛撫に応えた。
Tシャツをたくし上げられ、胸をまさぐられる。
「あぁっ」
安心感と快楽を同時にもたらされて、村井の背筋がビクッと震えた。
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