赤い唇に囚われて (Page 2)

ベッドにうつ伏せになった一条の上に重なり、右手に鞭を持ったままで体の下に左手を入れる。シャツの裾がめくれて形のよい尻があらわになった。

シャツ越しに腹や胸を撫でると一条がわずかに息を吐いた。
胸の辺りを何度か撫でると、固い生地をとおして、ぽつ、と尖った胸の先を手のひらに感じた。
一条の胸は敏感だ。指できゅっとつまむと、一条が、ん、と息を呑むのがわかった。

「そんなこと…、します、か…」

かすかに語尾がかすれている。刺激された一条の胸の粒がいっそう硬くなる。生地越しの愛撫に一条は感じている。
それは俺も同じだった。

「…どうなんだろう。しないかもしれないけど…、俺だったら…」

体の下から俺を見上げる一条の目元が赤い。うるんでいるようにも見えて、泣かせたい、という気持ちが湧きあがる。

…ああ、なんだかヤバいな。俺。

*****

右手に持った鞭の柄の先端を一条の尻に押しあて、シャツの中に手を入れて胸の粒にじかに触れる。尖ったそこを指で押し潰すと、一条の喉がぐっと鳴った。

「んっ…」
「お前、ここをされるのが好きなんだよな」

手を下腹部に滑らせると、胸の粒同様に硬さを持った一条自身があった。根元を指でなぞる。

「ん、っふ…」

一条の肩が大きく震える。堪えるような声と荒い息使いが耳をつく。

滑らかに筋肉のついた一条の腹を撫で上げ、触っていなかったもう一方の胸を撫でる。小さな胸の先はすぐに硬くなる。
俺は素直な一条の反応がたまらなかった。

一条の耳の後ろに唇をつけると甘い香りがした。そのまま強く吸い上げながら胸の先に爪を立てる。

「…あ、…んっ、…」

俺は一条から体を離した。そして、一条が着ていたシャツをめくりあげると、一条の頭の上で両手が動かないようにまとめた。

「ほ、…だかさ、…何?」

不安そうな一条の声に俺は深く息を吸い込む。
右手に力をこめた。

一条の背中に、まっすぐに鞭を振り下ろす。ひゅうっ、と音を立てた赤いそれは生きもののように一条の背中を打ち、先端が腰に絡みついた。

「…あっ、あーっ…」

間をあけずに赤い鞭の先端を引き締まった尻に当てる。そして、一気に降り抜く。
赤く染まった一条の肌は、俺の体の奥にくすぶる何かを確実に刺激した。

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