俺と彼の甘々えっちな温泉旅行
山本未来は恋人の矢野雄一朗と温泉旅館にやってきた。恋人の雄一朗はリッチな宿を予約していて、そこは露天風呂付きの客室。未来は雄一朗と入ろうとしたけれどまだ明るいので、一人で入ることに。露天風呂に入っている自分を眺める雄一朗に我慢できなくなった未来は…?
「うわぁぁぁー! すごいっ!」
俺、山本未来は恋人の矢野雄一朗さんと温泉旅館にやってきた。雄一朗は親子ほど離れた年上の恋人。
宿につくと、露天風呂付客室がとてもおしゃれでリッチで広くて、思わず叫んでしまった。彼はとてもリッチな人でもある。
スカイテラスと銘打った、とても広いデッキにヒノキでできた風呂が備え付けられている。その風呂の横にベッドにもなりそうなソファが置かれていて、防水仕様で風呂に入ってもそのまま座れそう。完全なオープンエアーで、竹林とか山の景観がよく見える。
「雄一朗さん、明るいうちに一回お風呂はいりましょう!」
はやくえっちなことしたいとかではなく、普通に純粋にこの露天風呂に早く入りたくて、一緒に入ろうと誘った。
「いや未来、夜も入るんだろう? 俺は何回も入らないから、今は一人で入ってくれる?」
俺がまだそんな気分になってないのはわかっているようで、雄一朗さんは戸惑うことなく普通に答える。でも俺は、夜にまた入るだろ、と言われたことで少しだけそんな気分になってしまった。
テラスに出ていた俺は、部屋の中にいる雄一朗さんの方へ寄っていき、軽く抱きしめた。
「じゃあ夜は一緒に入りましょう」
耳元でそう囁くと雄一朗さんは微笑んで、頬をすり寄せた。
「でも、何してますか? 俺が一人で風呂入ってたらヒマでしょ?」
何回か風呂に入ろうと思っていたので、多めに持ってきていた下着類を用意しながら聞いた。
「せっかくだし、俺は明るいうちからこのテラスでお酒を飲もうかと。景色もいいしね。風呂に入っている未来も眺めながらね」
下着とバスタオルを用意したら、俺の頬を手で包んで、耳と首筋を撫でられた。その手に俺も頬をすり寄せたけど、風呂に入るのを見ながらお酒飲むなんて言われて、ちょっと恥ずかしい。その気にもなってきてしまう。まだ外は明るいのに。
*****
一人で部屋の露天風呂に浸かっていると、雄一朗さんはお土産屋で買っておいた梅酒をグラスに入れていた。自分の分だけでなく、俺の分も入れてくれて、風呂に入っている俺のところまで持ってきてくれた。
「風呂に入ってのんびりしながら、きれいな景色見るのってすごい癒されるー」
完全なオープンエアーなので、晴れていてよかった。もう夕方の時刻に差し掛かるので空は青からオレンジ色に徐々に変化している。緑の山がオレンジ色に変わっていくのもとても綺麗だ。
梅酒をグラスの半分まで飲むと、少しだけ酔いが回って気持ちがいい。この後夕食があるので、一杯しか飲まないことにした。なのに雄一朗さんを見ると自分のグラスに二杯目を注ごうとしていた。
「あ! 雄一朗さんそれ二杯目ですよっ。ご飯食べられなくなりますよ!」
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