恋愛オンライン (Page 2)
今日のねぎくんもかっこよかった。
眠くなってちょっと間延びした話し方がえっちだった…
途端に寂しくなって、眠気なんて吹き飛ばされてしまう。
そろそろとパンツの中に手を入れて、気持ちがいいところに触れる。
ねぎくんの声を思い出せば自然と、手の動きが大きくなっていく。
「っ…ねぎく」
時間、絶対作るって言ってた。
それだけ僕を特別に思ってくれている、なんて都合のいい解釈かもしれない。
けれど、
「はっ…ぁ、あ」
期待せずにはいられない。出会い厨だと思われたくなくて、リアルのことは何も聞けないけれど。もし、会って、触れることができたら。
「んぅ…っ! はぁ、は…」
手に汚いものが付いて、我に返る。
こんな妄想、気持ち悪い。ちゃんと、隠し通さないと。
――と、ねぎくんから着信があった。
『あ。もしもし、ウタくん?』
「っえ、と、あ、どうしたの?」
思わず出てしまったけれど、とても気まずい。
『なんか寝れない…』
「そ、そっか…なにか、お話しする?」
『うん』
とはいえ、ついさっきまで欲に浮かされていた頭では小粋なトークなんてできなくて、沈黙してしまう。
『最近話せなかったから、今日は嬉しかった』
「な、なに、酔ってるの?」
『ん? 眠いけど、お酒飲んでないよ』
こんなにふわふわしてるのに、どうして眠れないのか不思議だ…
「…僕も、久し振りに声聞けて嬉しかったよ」
罪悪感と、それを少し上回る高揚感。
「ねぎくんの後輩がうらやましいな」
『んー、多分苦労してるよ。質問の度にびくびくしてるし』
また気持ちがいいところに触れて、音を立てないように刺激する。
「そっか…あんまり、無理しないでね」
『大丈夫。ウタくんと話して癒されてるから』
「僕も…ねぎくんと話すの好き」
触られているわけでも見られているわけでもないのに、一人でするよりずっと、気持ちいい。
『じゃあ、俺のこと好き?』
「へっ?」
『ウタくんさ、今、気持ちいいことしてるでしょ』
「…」
なんで、どうしよう。音、立てないようにしてたのに。
『俺もしたい。ウタくんどうやって触ってるの?』
「ねぎくん…」
『これじゃ夜更かししちゃうね』
*****
「あぁ! んぅー…っ」
『いけた? 手、止めないで』
イヤフォンから強制的に流れこむ大好きな声が、僕の手を操る。
「はぁ、あ、あぁー…も、無理だよねぎくん」
無理、と言いながら、手は止まらない。
『もうちょっと頑張ろう。ウタくんの気持ちいい声もっと聴きたい』
「んーっ…ああもうだめ、いっちゃう、あ、来るっ」
『いっぱい気持ちよくなれて偉いね』
ねぎくんに褒められると、余計に感じてしまう。
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