今時の淫魔の事情 (Page 3)
男の舌が無遠慮にライトの胸元を這いまわり、所々に歯を立てて歯型をつけた。傷つけられるのではという恐怖さえ、快感に変わっていく。
「ひぁっ、やだっ、こわっい」
「平気だよ、そんな強く噛みついたりしねえって」
「きゃぅっ、いたいっ、あっやぁっ!」
強めに乳首を噛まれ、ビリビリと衝撃が走る。痛みを感じても、またそこからじわじわと熱が湧き上がり、体に広がっていく。
「もうビンビンじゃん、お前。淫魔の薬ってすげーんだな」
くつろげられたジーパンからは、すっかり勃ち上がったペニスが弾け出した。熱に浮かされ始めたライトは、目の前にある快楽を追い求めるため自然とペニスに手を伸ばしたが、それを男は手首を掴んで妨げた。
「それは反則だろ、それよりこっちはどうなんだよ」
握られた手は、そのまま後ろに回され四つん這いに押し倒された。下半身をむかれ、高く掲げられた丸出しの尻が男の眼前にさらされる。
「この前も思ったけど、ほんといやらしい色してるよな、うまそう」
ガブリと尻や大腿にも噛みつかれ、男の噛み跡だらけになった。その度に、悲鳴とも喘ぎともつかないような声を上げ、気づけばいつの間にか吐精してソファを汚していた。
「もう、すっかりできあがっちゃっるな。ほら、こっち尻向けろよ」
ライトは男の顔を跨ぐように四つん這いにさせられ、無防備な後口に、男の指がずぶりと突き立てられた。
「ひあぁぁっ!!あっ、あんっあっいっ、いぃっ」
「もうまたイッたの?やっぱり挿れられる方がむいてるよ」
いきなりの衝撃に、敏感になっていたライトの体はあっという間に頂点を極め、男の胸だけでなく自分の顔にまで届くほどの勢いで射精した。
「もう中ヌルヌル、ほんといやらしい匂いさせてさ。たまんねぇ」
止まらない男の指に、次第にライトの腰も快楽を求めてゆらゆらと動き出すした。わざとなのか、ライトの一番奥のいいところはかすめるようにうごめくだけで、肝心なところに男の指は触れなかった。
「ほら、そろそろ挿れてやるから俺のもちょっとしゃぶれよ」
伸ばされた手に握らされたのは、熱く猛る男のペニスだった。
――これなら、きっと自分を満たしてくれる
媚薬の効果だけでなく、淫魔としての性(さが)が目の前の剛直を求めていた。ライトは夢中でそれにしゃぶりつくと、すするように喉を鳴らして奥まで飲み込み、舌全体で包むように、男の味をあじわった。
後ろをクチュクチュと指で犯され、喉の奥をペニスに犯され、時折奥をかすめる指に翻弄され、ライトは全身で快楽を感じていた。喉の奥で弾けた男の精もすべてを飲み下し、腹の奥の方がじんわりと温かい。快感だけでなく体が満たされていくのを感じていた。
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