カクテル言葉を貴方に~野外のイケナイ遊び~ (Page 4)
そのしなやかな手がジッパーを下ろし、俺を取り出し、その唇が俺を飲み込む。その淫靡な姿だけでも果ててしまいそうなほどの興奮だというのに彼は脚を開き自分自身を慰めるのだ。愛しい人の痴態が、電灯の無粋な明かりで照らし出される。
「…は、ぁ…アキさん…エロすぎ…」
「んはっ…エロいのは嫌い?」
「そんなわけないじゃないっすか…」
パーマが当てられたその柔らかな髪を撫でる。彼はくすりと笑いそのストロークを速める。迫りくる射精感に堪えながらも、喉奥でくっと締め付けられ、「もう、出る…離して…」と声を上げたが彼はそのまま俺を受け入れながら、びゅるびゅると白い精を吐き出す。ちゅぷ、と唇は閉じられたまま離れ、彼の喉が上下する。そして、ぺろりと舌を出して微笑む姿はとても———官能的で。
「マキ、元気すぎない?」
「…アキさんがエロ過ぎなんです」
萎えるどころか脈打ち大きくなった俺を見ていつもの調子で笑う彼はとても綺麗で、淫靡で、まるで夜魔の様。
彼はぐるりと辺りを見回しベンチを見つけるとそこに手招き、膝をつくと下着ごとスラックスを下ろし俺を誘う。中へ、おいでと。涎をたらし少しだけ指でならしてやると、簡単に男を飲み込む。
「あ、はぁ…マキの…すご…」
「随分簡単に食べちゃうんですね」
「妬いちゃう?処女がよかった?」
「少しだけ妬いちゃいますけど…でもお陰ですぐ、アキさんを自分のものに出来たなら…まぁ、ありかな、って」
「ひあっ、あんっ!」
一気にぎりぎりまで引き抜いて奥まで打ち付けると彼は大きく鳴いた。
だがその顔には笑みが浮かび蕩け恍惚としていて、やはり精を吸い尽くす夜魔———サキュバスの様な暗い輝きがあった。
蠢(うごめ)く中は闇へと誘うようで。快楽へ落ちていく。
「っ、あ、マキ…あぁっ!」
闇夜に響く低く甘い声と肌のぶつかる音、水音。
「あひっ!?」
奥の一か所を擦り上げると彼は身体を跳ねさせ白い白濁液を零した。執拗に責め上げ、白い水溜まりを作る。それでも、『もっと。もっと』と言わんばかりの笑みを携えながら快楽を貪るアキの姿に腰を打ち付けるスピードを上げた。
「ほら、いくよ、アキさん」
「うあっ、あぁっん!ちょ、だい…マキの…精子っ」
「くっ…そんな急に締め付け…ぁあっ、で、…る…!」
熱い精を、解き放つ。彼は淫靡に美しく、微笑む。
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