おじさんたちは今日もらぶらぶ (Page 2)

準備を一緒にしたいと騒ぐ薫を寝室に押し込んでから、朔太郎は風呂に向かった。慣れた手付きで手早く洗浄を済ませ寝室へ足を踏み入れると、朝開けたカーテンは再び閉じられ、時間の割には薄ぼんやりとした空間が出来上がっていた。

「おいで」

ベッドに入って待っていた薫は、布団をまくり朔太郎を手招く。ん、と手を広げれば腕のなかに飛び込んできたので、抱きしめてその上から布団を掛けた。

薫の上に馬乗りになった朔太郎は、目の前の薄い唇に自身のそれを重ねる。

「ん…」

ちゅ、ちゅと何度か繰り返していると、腰から尻に掛けて不埒な手が這う。まだ軽く撫でられているだけなのに、朔太郎はそれだけで息が上がっていくのを感じた。

「ん、…んんっ…ぅ…」

だんだんと深くなっていく口付けに、馬乗りの姿勢を保っていられず腰を下ろすとお互い大きくなり始めていたそこがぶつかる。擦り合わせるように腰を動かすと、薫の方からもゆるゆると動かれて背筋が甘く痺れた。

「あつ、い…」

「服脱ごうか」

薫は力の抜けてきた朔太郎を抱えて身体を起こすと、ほらばんざいしてと促して朔太郎の服を脱がしていく。自身もさっと脱いで、お互い生まれたままの姿で再び布団へ倒れ込んだ。

朔太郎を上に乗せたまま唇を重ねる。そのまま胸をやわやわと揉みしだくと肩がぴくりと跳ねた。

「ふっ…!ぁ、む…っん…!」

この可愛らしい恋人は先程腹が出たと唇を尖らせていたが、腹が出たというよりも昔と比べ全体的にすこしだけふっくらしたように思う。とはいえ見た目はさほど変わらず、こうして触れればわかる程度。長い年月がそうしたのか、はたまた自分がそうなるように育てたのか。薫は非常に感慨深かった。

「ふ、…あぁ、ぁ…」

唇を離せば熱い吐息が漏れる。乳首をぐりぐりと摘めば肩に顔を押し付けながら朔太郎は快感に耐えていた。

「…気持ちいい?」

「ん…」

蕩けたような返事に気をよくした薫は、朔太郎の身体をぐっと持ち上げ、ヘッドボードの方へ押し上げる。目の前に現れた胸に舌を這わせれば、恋人ははくはくと息を荒げた。

「んんっ…あ、ぁっ」

いい歳のとり方をしているのは朔太郎の方なのではないだろうか、と舌で乳首で潰しながら薫は思う。反応を見る限り、昔と比べて確実に感度が上がっているように見えた。

「んっ、んっ…!んぁっ」

口内でこねくり回せばその都度声が上がり、腹に押し付けられるそれは段々と硬度を増していく。胸から唇を離して顔を覗き見れば、ヘッドボードに縋りついて頬を赤らめた朔太郎と視線が絡まった。

「…薫、赤ちゃんみたい」

母性が溢れた表情とでもいうのだろうか、頬を赤らめてうっすらと微笑む恋人に堪らない気持ちになる。

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