恋した先輩はサキュバスでした。 (Page 3)
「もう我慢できない、食べさせて…」
一度果てを見て快楽に濡れた瞳で、蓮が晃太朗を見つめた。
それに欲情しないわけがなく、唯一身に纏っていた下着を脱ぎ下ろすと、晃太朗は蓮の後ろに己の熱をあてがった。
「蓮さん、俺、蓮さんのこと思うと、十回は抜けちゃうくらい、興奮するんです」
「え…?」
「だから、サキュバスでも、覚悟した方がいいですよ」
煽ったのは蓮さんだから、と晃太朗は勝手に緩む口角で微笑んだ。
晃太朗を見つめる蓮も、小さく笑った。
「それは楽しみだね」
それはテレビでも雑誌でも見たことがない、晃太朗だけに挑み求めるような扇状的な表情だった。
さらに煽られた晃太朗は、躊躇いなく蓮の中に剛直を挿入した。
「あん…っ」
いきなり深くに侵入してきた太い熱に蓮は感じ入った。
男らしい中心も、そして晃太朗を受け入れている淫美な内側も、涎を垂らすようにとろとろと濡らしていく。
晃太朗は蓮の腰を掴むと、思うままに自身を打ちつけた。
「蓮さんの中、すごい気持ちいいです」
「あ…あっ、俺も気持ちいい…晃太朗、いく、またいっちゃう…」
「俺も、出ちゃいそう…」
自身で慰める時とはまるで違う快楽に、晃太朗はすでに絶頂感を感じていた。
そして、達する蓮の締めつけをとどめに、晃太朗は蓮の中に熱を吐き出した。
「晃太朗のきた…」
蕩けきった顔の蓮はうっとりと零す。
「晃太朗のすごい美味しい」
その言葉に、達したばかりの晃太朗のものはすぐさま膨らみを取り戻した。
たまらず、再び蓮の腹の底を穿った。
「あ、ちょっと、いったばっかだからぁ…!」
「蓮さんが煽るからでしょ! 蓮さん、俺の精を吸い尽くすんでしょ? ほら、頑張って、もっと食べて」
「あ、あん、っ、あ…うん、もっと、食べる、いっぱいちょうだい、晃太朗…」
蓮の腰も晃太朗を求めるように揺れ出して、二人の行為はさらに激しいものになった。
互いに何度も達して、先に理性を飛ばしたのは蓮だった。
喘ぎと気持ちいいの言葉しか紡げなくなった彼を、しかし欲の止まらない晃太朗は穿ち続け、ようやく精を吐き尽くしたときには朝になっていた。
すっかり意識を失った蓮に少し焦った。
しかし、眠る蓮の表情はまるで、とても美味しいものを食べたときのようにうっとりとしていた。
唇の端からは涎までも垂れている。
「ふふ、かわいい、蓮さん…」
ずっと焦がれていった大好きな男。
サキュバスでありながら、晃太朗の情欲に敗北したとてもかわいい男。
その愛しい唇に口づけをしてから、晃太朗は蓮をぎゅうっと抱きしめ、眠りについた。
Fin.
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