いつでもどこでも愛してね
夏目が朝食の準備をしていると、同棲している恋人の雪路がやってきて甘い誘いをかけられてしまう。あたたかな朝食をふるまってやりたいと思うも昨夜もさんざんに愛された夏目の体は反応してしまい、朝から熱く蕩けた時間を過ごすこととなるのだった。
「夏目」
「あ、雪路。おはよ」
眠そうに眼を擦りながら、雪路がキッチンに入ってきた。
表情は間抜けていて、やわらかな金髪はところどころ跳ねて鳥の巣のようになっている。
それでも、彼は相変わらず麗しく愛らしい。
夏目は自分より高いところにある雪路の頭に手を伸ばして、そっと微笑んだ。
「朝ごはんもうすぐできるから…って、ちょっと!」
雪路は夏目を横から抱きしめたかと思うと、スウェットパンツに手を差し入れて、いたずらを働いた。
夏目を傷つけずに抱くためにいつだってつま先まで丁寧に整えられている指が、下着にまでも潜りこんで、鼠径部を撫でてくる。
昨夜もさんざん蕩かされた夏目はその刺激だけで腹の底が疼いてしまう。
「んっ…雪路、だめ…」
「どうして?」
「今日担当さんくるんでしょ」
「午後からだから」
「朝ごはんももうできるから、冷めちゃうから」
「夏目のごはんは冷めても美味しいよ」
それはフォローになっていないような気がするけれど。
そう突っ込む前に、雪路の手はさらにいたずらになった。
鼠径部を撫でられていたことで既に反応していた熱を握ってゆるゆると扱き出す。
「あ、あ…雪路っ」
「夏目、気持ちいい?」
同性ゆえに快楽を拾うポイントを把握しきった愛撫はとても気持ちいいけれど、夏目は物足りなさを感じてしまう。
夏目は雪路によって、男の象徴である前よりも後ろを弄られ育てられ、気持ちいい場所と認識してしまっている。
今も、夏目の後孔はこちらも触ってと訴えるようにひくひくと蠢いてしまっている。
己の体の反応を、欲望を、雪路に伝えたい。
しかしそうすれば行為はエスカレートすること間違いなしで、確実に朝ごはんが冷めてしまう。
あたたかなごはんを食べてもらいたい気持ちと劣情、ふたつの欲を天秤にかけていたときだった。
夏目の臀部に、ふくらみがそっと押し付けられた。
衣服越しに雪路の熱を感じた。
それに夏目の理性は簡単に崩れた。
「雪路…」
「なぁに、夏目」
「後ろ触って…いれて…」
雪路はくすりと笑うと、夏目のスウェットと下着をまとめておろした。
「夏目は本当にかわいいね」
それから、そそりたつ熱を夏目の後孔にあてがい、一気に挿入した。
「ああっ!」
腹を埋め尽くすみっちりとした肉に、快楽が迸る。
夏目は早速、背をしならせながら達する。
その間にも雪路は夏目の腰を掴むと激しい律動をはじめた。
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