明治将校と従卒の濡れ事 (Page 3)
挿入したまま動かずにいた大佐殿が、我慢できないといった様子で聞いてくる。私は小さく頷くと、「いい子だ」と言われ頭を撫でられた。そして大佐殿が腰を動かし始めた。最初はゆっくりだったが徐々に速度が増していく。
「あっ、あっ、はぁ、んっ…」
抽挿を繰り返すたび、結合部から卑猥な水音が鳴る。その音をかき消すかのように喘ぎ声を上げた。
「んっ、井口…っ」
大佐殿も限界が近いのか、腰の動きが速くなっていく。
「大佐殿、お慕いしておりますっ…あっ、はぁ」
「私もだ…」
そう言うと、大佐殿は最奥を突いてきた。
「んぅ! はげしっ…ああーっ!」
「ぐっ…出るっ…!」
大佐殿の熱い飛沫が体内に注がれていく感覚を感じながら、私も同時に果ててしまった。
「大佐殿…」
射精後の余韻に浸りながら、彼の体温を感じていた。堀江大佐殿は私の上官であり、恩人でもある。どこの出か分からない私が下士官にまで進級できたのは彼のおかげだ。従卒として側にいることを許されたことが何よりも嬉しかった。
「井口、貴様は美しいな…ずっと側に置いておきたいくらいだ」
「大佐殿……」
堀江大佐殿は私の頬を撫で、口付けをする。舌を差し込まれ絡め取られた。唾液を交換し合いながら口付けを交わしているうちに、身体の奥底が再び熱を持ち始めたのを感じた。
「あっ…」
「また欲しくなってきたようだな」
堀江大佐殿は再び私の身体に手を伸ばしてくる。達したあとの敏感な身体を隅々まで撫でてくれる。
「申し訳ありません…大佐殿…」
「ほんとうに貴様はかわいくて淫乱だな。貴様が妻であれば良かったのに…」
私たちは他の兵たちが兵営で眠る中、再び快楽の海へと沈んでいった。
Fin.
最近のコメント