夜のオフィスで味わった最低で儚い快楽 (Page 3)

「少し触っただけでこんなになるなんて」

職場でも好きな人の体温を求めてしまう、浅ましい肉体が。

(…本当に情けない)

純粋な恋心や自尊心を傷付けられた気分だった。

(ダメだ…これ以上は理性を手放したら)

小さな瞬きを繰り返し、まぶたの熱を紛らしていた時だ。

膨張した部分にヒヤリとした何かが触れた。

それが涼夜の掌だと、雄輝はすぐ理解できた。

「…ッ」

陰茎部と彼の掌の温度差。

そして…

(樋口くんに触られている)

妄想が現実になったその瞬間に、雄輝はふるっと全身を震わせた。

「そんなにオレが好きだったんですか?」

涼夜は薄い皮膚を上下に擦った。

「っ、はぁっ…ふっ」

緩い力加減で摩擦熱を与えられ、幸福感は理性と共に欲情にかき消される。

「ちょっと擦っただけでまた大きくなりましたね」

「うっ…ぁっ、ぁっ」

突如襲ってきた射精感に、雄輝は悲鳴にも似た喘ぎを漏らして全身を強張らせた。

「大丈夫ですよ…声、出してもらって」

「っ…はぁっ」

「手に収まらなくなるまで大きくして、先っぽからカウパーも垂れ流して」

情欲を煽って吐精を促すよう、先走りで濡れる鈴口を指先で擦った。

「…うぁっ」

鈍い火傷のような、それでも甘さを含む局部の痺れに、雄輝は喘ぎながら半身を反らした。

「気持ちいいの隠してるつもりでもバレバレです」

陰茎を握る手を、涼夜は強く速い力で上下に動かした。

「っ、はっ…ぁぁっ」

ラストスパートをかけるような動きに、雄輝の快楽が最高潮に達する。

(もう、限界だっ…!)

高まった射精衝動にすべてを任せた。

ビュクっと勢いよく吐き出された白濁液が、涼夜の掌を汚す。

「はぁっ…ぁっ」

精を吐き出すと、雄輝の全身が心地よい疲労感で満たされる。

「イッちゃいましたね、男の手で」

掌を滴る精液を見ながら、涼夜は薄い笑みを浮かべて呟く。

「…もうこれで、満足でしょう」

理性を取り戻すと、倦怠感が抜け切らない四肢で身なりを整え、雄輝はこの場を後にしようとする。

「何を言ってるんですか?」

しかし、低い声と共に、雄輝は上半身をテーブルへうつ伏せに押し倒された。

「先輩だけ楽しんで終わりとか、不公平ですよ」

後頭部を押さえ付け、涼夜は雄輝の自由を制限する。

そして、もう片方の手で下半身の衣類を剥いでいく。

下着ごとスラックスが床に落ちれば、ほどよく締まった下半身が現れる。

「今度はオレも楽しませてくださいよ」

雄輝の欲情で汚れる涼夜の指が、眼下に剥き出させた割れ目の奥を目指す。

「本当は専用のローションがあればよかったんですけどね」

「っ…!」

滑りが残る指でくぼみに触れると、雄輝の全身にピリッとした痛みが巡る。

「ここだ」

肉の感触の違いや伝わる反応で、涼夜は目的地の到達を理解した。

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  • セキ on 通い猫に恋をしたこのまま結婚すらゃあいいのに そしてあおいをハヤトサン幸せにして〜
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