俺は羊と暮らしていますが…! (Page 4)

狭いバスルームに備え付けられているシャワーの前に、ヨウは俺を立たせると勢いよくシーツをはぎ取り、放り投げた。
シャワーが取り付けられている壁のほうへ体を向かされる。頭上からざあっと水の粒が降り注ぐ。

シャワーの冷たさに体が震えたのは一瞬で、すぐに温度が上がる。
ヨウに後ろから抱き締められた。体をぴたりと寄せてくるから、ヨウの昂ぶりが肌を通して伝わってくる。

俺だけ体が先走っているようで恥ずかしかったけど、ヨウも興奮していたのか…。この7日間、ヨウは毎日ご飯やお弁当を作ってくれた。洗濯もやってくれた。夜は俺の隣で寝ていた。でも、俺には触れてこなかった。
踏ん張っていたのは俺だけじゃない、とふっと思った。

ヨウの手のひらが、ずぶ濡れの俺の胸に置かれた。ベッドでキスを何度も受けて張り詰めていた胸の粒は、手のひらが触れただけでぴりっとした刺激を感じた。

「は…んっ、…ん…、っ…」

胸を上下に撫でていたヨウの手に、形をしっかりと持った小さな胸の尖りをきつく摘ままれる。

「あ、あ…っ」
「ここ、すっげえ赤い」

重い刺激が胸からずーんと体じゅうに伝わる。久しぶりの刺激に腰の辺りがうずいた。

「ここを触られるの、好きだよな」
ヨウの笑う気配が背中越しでも伝わる。温かな水の粒とともに胸の先を潰すように押されて、思わず声が上がる。腰の後ろに当たるヨウの昂ぶりが変わったのを感じた。

「や、もう…」
「もう? 何?」
耳の下を舐められたかと思うと、深く口づけられた。シャワーの音に混じったキスの音に、耳もじーんと熱くなる。
苦しくて頭を振った。自分の下腹部からヨウのように昂ぶりを迎えているモノが見える…もう無理だ。
「もしかして…、もうイキそう?」

ヨウには全部お見通しなんだ。俺はこくこくと頷いた。
胸にあったヨウの片手がお腹をひと撫でして下りていく。その手は俺自身の先ではなく、根元をきゅっと締め上げた。

「ヨ…、ウ、やっ……」

吹き出しそうだった熱が出口をなくして体の中で暴れる。

「や、…や、だ…」
「もう少し待ってよ」
ヨウはそう言いながら、空いていた片方の手で俺の腰を掴んだ。少しだけ前屈みの体勢でいると、ヨウの昂ぶりが押し当てられた。後ろの口を押し広げながらゆっくりと入ってくる。ぴりっとした痛みに息が止まる。

「息、吐いて」
「はぁ…、あ、あー…」

ヨウは俺自身をきつく締めていた手を緩めた。強く、弱く、手を動かされ、もう無理だった。一瞬、シャワーの音が遠のく。
ヨウは俺の深くに行っていない。まだ張り詰めたままだというのに…。

「ごめん……」
情けなくて謝る。…でも。ヨウはやりすぎだよ!

ヨウの低い笑い声がシャワーに混ざり聞こえた。
「ここからは俺の好きなようにするからな」
「え…あ、ヨウが作ってくれた、ご飯が、…冷め、る…」
「温めて食べれば問題ないだろ。今はお前だ」
なんとか首だけで振り返ると、かぶりつくようにキスをされた。

あのおいしそうなオムレツはまだおあずけのようだ。

Fin.

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