可愛い子猫ちゃんは拘束される (Page 2)
「可愛すぎて、声が出なかった。猫耳、すごくいいな」
顔が近付いてきて、唇が重なる。
すぐに玲央の舌が侵入してきて、口内をくまなく舐めとられた。
「んっ…ふぅ…」
息を乱しながら、深く口付ける。
ゆっくりと顔を離した玲央は、目を細めて俺の猫耳に触れた。
「ふふ、よく似合ってるよ、子猫ちゃん。…ベッドで続き、しようか?」
頷くと、玲央は俺を横抱きにして立ち上がり、寝室に連れて行く。
リビングの床では、子猫が丸くなって眠っていた。
*****
「子猫にヤキモチ焼いちゃったの?春馬…」
ベッドに俺を横たえた玲央は、嬉しそうに俺の頬を撫でた。
「…だって、最近こういうこと、できなかったし…」
不満げに漏らすと、玲央は俺の胸をツーッとなぞった。
「んっ…」
「俺だって、ずっと我慢してたよ。今日こそ抱けるって思ってたら、こんな可愛いこと、してくれちゃって」
玲央は俺を抱きしめると、耳元で囁いた。
「俺、今の春馬にぴったりの物、持ってるんだ」
「何?」
首を傾げる俺。
玲央は起き上がると、ベッド脇のチェストを開けた。
中から取り出したのは。
「!」
赤い首輪だった。
「これを春馬に着けて、セックスしてみたくて」
そう言って、俺に首輪を装着しようとしてくる。
「え、玲央、見かけによらず危ない趣味…」
「春馬が可愛いから、いけないんだよ。いろんなこと、したくなる」
人間用なのだろうか、首輪は俺に丁度いいサイズだった。
首輪を着けた俺を見て、玲央はうっ、と声を詰まらせた。
「うわ、春馬、エロい…。何だかいけないこと、してるみたいだ…」
「ん、そんなにジロジロ見るな…」
首元を隠す俺の両手を、玲央が優しく掴んだ。
「いっぱい見たい。春馬は俺の恋人だから」
掠れた声で囁くと、掴んだ両手を俺の頭上に伸ばしてシーツに縫い止める。
「玲央…?」
「春馬。俺、春馬をもっと独り占めしたい…」
玲央は熱っぽく呟いて、俺の腰からタオルを引き抜いた。
「あっ…」
恥ずかしがる俺に構わず、タオルを俺の両手に掛けて何やら動かしている。
「玲央?」
気付いたときには、俺の両手首はタオルで縛られていた。
「えっ?」
手を動かしても、ビクともしない。
どうやらベッドの柵に縛り付けられてしまったようだ。
「ああ、春馬…その格好、すごいムラムラする…」
すっかり興奮した様子の玲央が、俺を見下ろしてくる。
「玲央、ちょっと、こういうのは…」
戸惑う俺の頭を、玲央はゆっくりと撫でた。
「大丈夫だよ。これから、気持ちいいことしかしないから」
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