不安症な恋人のえっちな受け入れ方 (Page 2)

あたたかいシャワーに一日の疲れがほぐれていく。

丁寧に俺の体を洗っていく涼輔を、バスチェアーに腰掛けたまま、俺はぼんやりと眺めていた。

お風呂では、いつも涼輔が俺の体を洗ってくれる。

後ろから俺を抱きかかえるようにして、涼輔の泡まみれになったその手は、いつもいつも、とても優しく俺に触れてきた。

鎖骨をなぞり、腹を撫で、足の指の間までゆっくりと、丁寧に、まるで焦らすように…彼は俺に触れる。

そうしていると、涼輔の息も、俺の息も、少しずつ上がっていく。

「圭太さん、きもちいい？」

不安そうに聞いてくる声に、俺は優しく答えた。

「きもちいいよ、涼輔。もっと触って」
「うん」

涼輔は、もう一度余すところなく俺の全身を触ってから、少し間を置いて、おそるおそる…唯一まだ触れていなかった部分に手を伸ばした。

半分たちあがった、俺の男性器だ。

「あっ」

敏感な部分への柔らかい刺激に思わず声を上げると、涼輔はふわりと嬉しそうに頬を染めてこちらを覗き込んできた。

もう何年も、毎日毎日繰り返しているのに、彼は、いまだに初めて俺の体に触れたみたいに、恥ずかしそうで嬉しそうな反応をする。

それが俺は、とてもともて愛おしかった。

「涼輔…」

彼の手が、俺の性器を優しく握ってゆっくりと上下に動き始めた。

耳元に感じる熱く短い呼吸に、彼の興奮を感じて俺の体も熱をもつ。

涼輔は開いている方の手でそっと、俺の胸の突起をキュ、とつまんだ。

さっき全身を洗われている間に敏感になったそこは既にツンと立ち上がっていて、軽く触れられただけで体がぴくんと跳ねてしまう。

「あっ」

と声を漏らすと、涼輔の息がさらに熱くなるのを感じた。

涼輔は指先でくにくにと俺の胸をいじりながら、下半身への刺激も止めてくれない。

「あっ、涼輔っ、だめ、両方さわったら、…んんっ」
「圭太さん、かわいい。おっぱい、好きだよね」
「あっ、きもち、い、から…」
「今日、ずっと触りたくて、たまらなかった…」

上と下の刺激に俺は思考が溶けてきて、返事をすることができない。

びくびくと体を震わせながら、無意識に口から声を漏らし続けた。

「あっ、あっ、あっ、」

けっして大きくはないはずの嬌声が、バスルームに響いて自分の耳に跳ね返ってくる。

背中にしっとりとした涼輔の皮膚を感じながら、だんだん早くなる性器への刺激にたまらなくなってきた。

後ろがうずき始めて、俺は小さく腰をくねらせる。

「あ、ん、涼輔…」
「なに？圭太さん」
「うしろは…？」

背の高い涼輔が背後からこちらを覗き込んでくるので、俺は濡れた瞳で彼を見上げ、囁くように言った。

「うしろ、涼輔、お願い、触って…」