兄活～お兄ちゃんとの不純な活動～ (Page 3)

「陽君…いい？」

こちらを窺（うかが）うようなお兄ちゃんの視線に、僕は必死で首を振った。

「服の下は触っちゃダメ、だよ…」

「そうか」

あっさりと手を引くお兄ちゃんに、安心したのも束の間。

「じゃあ、ここならいいよね」

お兄ちゃんの手が、僕の股間を撫で始めた。

「やっ…あっ、そこは…」

布越しとはいえ、局部の形を確かめるようにじっくりと触られて、ゆるやかな快感が僕を包んだ。

「ふふ、おっきくなった。感じやすくて、可愛いね」

「いやっ…」

ショートパンツの上からでもわかるほどに勃起してしまい、僕は恥ずかしくなった。

抗議しようと、お兄ちゃんの目を見ると。

「えっ…？」

すぐさま顔が近付いてきて、唇を奪われてしまった。

がっしりと頭を掴まれて、逃げることができない。

唇を味わうように食まれ、頭の中が真っ白になった。

「はっ、ん、んっ、んふ…」

するりと熱い舌が入り込んできて、口内をくまなく舐め取られる。

そのあまりの気持ちよさに、僕はうっとりと目を細めた。

そっと顔を離したお兄ちゃんは、僕の表情を見て満足そうに微笑んだ。

「陽君、俺のここも触ってくれないかな」

手を掴まれて、お兄ちゃんの脚の間へと誘導される。

「あ…」

気付けば僕の手は、スーツ越しに硬くなった性器を触っていた。

僕のよりもずっと大きくて、しっかりしているのがわかる。

お兄ちゃんは僕の手を握ったまま、強引に局部を触らせた。

ぼんやりした頭でペニスを撫でさすっていると、お兄ちゃんが僕の顔を覗き込んで言った。

「ねぇ陽君。俺のここをペロペロしてくれたら、倍の金額を支払うよ」

「え…」

契約にはない提案に、僕は戸惑った。

そんないやらしい要求、断った方がいいだろう。

けれど、高額な報酬はものすごく魅力的だ。

生活のためなら、それくらいのこと…。

「うん、いいよ」

僕は頷くと、お兄ちゃんの膝の上から降りた。

ふかふかのカーペットに座って、ふぅっと息を吐く。