雲之シタ の作品一覧
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最後の共寝
「──親友という関係は、今日かぎりで終わりになりそうだ」俺はルキを半ば無理矢理に抱きながら、そう思った。共に食事をとり、眠り、川沿いを散歩して暮らしていた、俺とルキ。だが、人間がルキを飼うことになった。それでも、俺はルキに会いに行った。それも今日までだと覚悟をして。
00 3年前 2021年12月17日
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夜の帳のうつろい
庸介(ようすけ)は男色をたしなむ男だった。隠していたわけではないが、それは噂となり商い仲間の平太(へいた)の耳にも届いた。そして平太は言った。「オレのも扱いてみて」と。興味本位での言葉だったが、庸介の手腕に鳴かされた平太は──。
00 3年前 2021年11月26日
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食堂での秘め事
見た目も性格も正反対の2人の魔法使いが、食堂の隅で互いの膨張した熱を慰めあっていた。それは貴族の出の彼らにはプライドに触れるものだったが、発動してしまった魔法は二人の熱の上昇を止めることはなく……。
00 3年前 2021年11月5日
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熱を持った病人
季節も変わり目。野坂優希(のさかゆうき)が帰宅すると、待っていた同居人は英文の紙を逆さまにして読んでいた。風邪で熱に浮かされたその同居人は、彼にとって憧れであり、また愛する人でもあった。そんな同居人を寝かせるためベッドルームに連れていくが、少し様子が変だった。「どうしたの?」と聞いてみると……。
10 3年前 2021年10月15日
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解けない呪い
魔法学校の教員には、魔法使いと人間の2種類が在籍する。そして僕は治療魔法科目の教員である。しかし僕は呪い魔法を教える性悪男に無理矢理組み敷かれ、挙句の果てに魔力も無効化されてしまい……。そして僕は同僚である人間の教員に腹の中の液体をかきだしてもらっていた。
10 3年前 2021年9月27日
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僕はそれでも番犬を愛でる
エルネスト・アランは、王子である。次期国王として期待の星であるアランは、1匹のペット、もとい番犬を飼っている。名前はレイ。口の悪い、仕事ができない番犬だが、アランは彼を可愛がった。これはそんな1人と1匹のある朝のお話。
50 3年前 2021年9月2日
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まるで溶けたアイスのような
「ご褒美はおしまい。次は誤字の罰な」僕の部屋に居候をする、ちょっとイジワルな先輩はそう言った。僕、修平(しゅうへい)は、バイト先で接点を持てた先輩、磯崎優希(いそざき ゆうき)に課題を見てもらうために家に呼んでいたが、次第にそれ以上に親しい間柄になっていった。これはそんな彼らの、ある夏の一つの話。
10 3年前 2021年8月29日
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鏡写しの真偽
長いあいだ因縁の関係だった、呪い屋のアルベルトと騎士のユール。ユールはアルベルトの首を取ろうと必死だったが、無理やり飲まされた媚薬によってユールのその意思は崩れていく。すっかり熱に浮かされてしまったユールは、もはやアルベルトの体を求め始めていて……。
10 3年前 2021年8月19日
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寂しい雨
双子の兄弟の、理斗と由斗。雨が降る日の科学準備室で、理斗は由斗に「縁を切ろう」と告げられる。しかしその言葉には続きがあって──。似ているようで似ていなかった双子の、愛と恋がすれ違い、そして混じり合う物語。
20 3年前 2021年8月3日
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素直じゃない酔いどれ
仕事から帰って早々、アルコールの匂いが充満するリビングで押し倒された俺。もちろんその犯人はかなり酔っていた。その酔っ払いである同居人、祐介は普段は甘えたりしないのだが、アルコールのせいかいつもよりは素直になっていた。そんな彼は新鮮だったので、俺は彼の望むままにしてみた。
60 3年前 2021年7月24日
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温泉よりも熱い
出張先の楽しみである温泉。野坂は仕事の疲れを癒すべく露天風呂につかっていた。部下の高田と共に。しかし高田は唐突に野坂に下ネタな感想を告げた。高田はさらに大胆な発言をこぼし、逃げようとした野坂の腰を掴んで引き留めた。高田の行動はさらにヒートアップしていき……。
20 3年前 2021年7月21日
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小さな劣情
竹彦と義兄弟になって3日目の夜。竹彦が下半身を露わにして俺を訪ねてきた。「腫れている」と言い、ソレをどう処理したらいいかわからないらしい。俺は竹彦に抜き方を教えることにしたが、俺は竹彦に対して劣情を抱き始めてしまった。
20 3年前 2021年7月7日
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焦がれる愛
高校卒業を目前にした牧下啓(まきした けい)は保健室の先生である坂井と秘密裏に付き合っていた。坂井の強面なくせに優しすぎる性格のせいで、学校では人気な先生として女子生徒からも慕われていた。嫉妬もしたが、浮気もされているのでは、と不安になった松下。しかし坂井の口から出た言葉は…。
30 3年前 2021年6月26日
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それぞれの過去
耳と尻尾の生えた『ケモノ』と人間は、容姿や体型が少し違うだけなのに、扱いにはまったくの差があった。『ケモノ』の「俺」は青年期を迎え、発情期も始まり、ますます悪行を働くようになる。盗みのために侵入した家には男の人間がいた。その男に無理やり押し倒されるのだが──。
20 3年前 2021年6月19日
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フェロモンと肉欲の使い方
警察官の檜山泰久(ひやま やすひさ)は、超有能で将来有望な男であり、他部署の後輩にである石田啓介とセフレ関係にある。彼にはセフレがいるということの他に、もう一つ、周囲に対して秘密を持っている。それは、オメガ性であるということだ。石田啓介は、そんな檜山の肉欲と将来の舵を持つことに、密かに優越感を感じていたのだが……。
40 3年前 2021年6月13日
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魔法では消せない壁
幼馴染として共に成長したアーティとガルニエ。しかし二人は全く別の境遇と身分で友情を築いていた。アーティは王族の子として産まれたが、ガルニエは下町の捨て子。アーティが幼少期に誘拐されていなかったら、この二人が巡り合うこともなかった。捻じれた運命の先、身分の壁を隔てた関係。その一つの夜の物語。
60 3年前 2021年6月7日
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